パスポートには有効期限があります。有効期限内ならどの国でも問題なく行けるわけではありません。
各国の入国条件にはパスポートの残存有効期間もあります。
出国前には目的国のパスポートの残存有効期間と自身のパスポートの有効期限の確認をしてください。(国によりパスポートの残存有効期間は異なります)
パスポートの残存有効期間が不足の場合
渡航先の国で定められているパスポートの残存有効期間が不足していた場合、航空会社から搭乗拒否となります。
パスポートの有効期限は以下の⑩部分となります。
パスポートの有効期限内でも、目的国の入国基準に満たない場合には航空会社のチェックインカウンターで搭乗拒否となります。
パスポートの有効期限が切れてる場合も搭乗拒否です。
「旅券の未使用査証欄(ビザの貼りつけや入国スタンプの押印に使われるページ)が2ページ以上必要」の国もあります。入国要件を満たしてなければ入国できません。ご注意ください。
パスポートの残存有効期限ギリギリの場合は?
パスポートの残存有効期限が守られていれば、飛行機に乗ることはできます。
ただしパスポートの残存有効期限がギリギリの場合、現地でなにかトラブルがあったときに対応ができません。
トラブルとして以下の事が考えられます。
- 飛行機の欠航・遅延
- 現地で病気
万が一のことを考え、パスポートの残存有効期限に余裕を持ったもので出発することをおすすめします。
残存有効期間が1年未満である場合には,新しいパスポートへの切り替えをおすすめします(残存有効期間が1年未満となった段階でパスポートの切替発給申請が可能となります。)。
外務省 渡航前に,パスポートの残存有効期間をご確認ください!より引用
海外でのパスポートの再発行は旅行先の日本大使館や総領事館で行います。
海外でもパスポートの発行は日本国内の時の同じなので、書類などを日本から送ってもらう必要があるのでとても面倒です。
乗継便の場合の残存有効期間はどうなる?
上記は基本的な考え方です。(ビザなどは考慮していません)
乗り継ぎ国(トランジット)のパスポート残存有効期間も有効なものでなければなりません。理由は
- 入国処理をしてから出国処理となるので、乗り継ぎ国での入国拒否となる
- 乗り継ぎ時に飛行機の機材トラブル、天候による遅延などがあったときに対応できるようにするため(トラブルが長引きそうなとき、次の日になってしまうときなどは、近くのホテルに移動するということもある➡この場合、一旦入国処理がされる)
残存有効期間が1年未満である場合には,新しいパスポートへの切り替えをおすすめします(残存有効期間が1年未満となった段階でパスポートの切替発給申請が可能となります。)。
外務省 渡航前に,パスポートの残存有効期間をご確認ください!より引用
入国が出来なければ、早急に直前に滞在した国に戻らなければなりません。
帰りの飛行機の予約を早急に行い、帰りの飛行機に搭乗するまでの間、監視員や警備員による監視が常時付くことになります。(空席がない場合などは、何日間か待たなければなりません。)
帰国便は、持っている航空券の日付の変更で対応できる場合があります。
しかし、安いチケットの場合、日付変更不可のものも多くあります。この場合、新規で航空券を購入する必要があります。
そのほかに、監視のための警備員費用も請求する国もあるので想像以上の金額が掛かります。
パスポートの残存有効期間が1年未満ならパスポート更新がおすすめ
パスポートの残存有効期間が1年未満になれば、パスポートの更新ができきます➡パスポートの更新がスマホで可能に 2023年3月27日からオンライン申請がスタート! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
パスポート申請にかかる費用
旅券期間 | 手数料 |
10年旅券 | 16,000円 |
5年旅券 | 11,000円 (12歳未満は6,000円) |
パスポート申請の必要書類
- 一般旅券発給申請書:1通
- パスポート用の写真:1枚
- 有効なパスポート:1点
- 特別な場合に必要となる書類(該当する方のみ)
詳しい最新情報はこちらが参考になります。
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/passport/guide/application/0000000361.html
まとめ
航空券を予約するときには、名前の入力をするだけもOKな場合もあるので、パスポートを取り出して有効期限の確認をすることを忘れてしまっている人も多くいます。
パスポートの残存有効期間が1年未満なら、その時点でパスポートの更新をすればパスポート残存有効期間で搭乗できない(乗り継ぎ国の入国ができない)ということを回避できます。
ネットでは「パスポートの残存有効期間が足りなくても大丈夫だった」という文字をネット上で見ることもあり「何とかなる、大丈夫な人もいる」と安易な考えをする人もいますが、運まかせはやめたほうがいいです。
また、空港のチェックインカウンターで「誰も教えてくれなかった」と怒る人もいますが、予約時のパスポートの有効期限のチェックは航空会社がおこなうものではありません。
ご自身の目的地となる渡航先への入国要件などはしっかりと調べてから渡航してください。