旅行に持って行く人が多い、ヘアアイロンやスタイリングアイロンは、没収されることがあるので飛行機の持ち込みに注意が必要です。
また、超音波トリートメントアイロンは、バッテリーが内蔵され、プレートが発熱するのでヘアアイロンを同じ持ち込み規制になります。
ヘアアイロンやトリートメントアイロンを飛行機に持ち込むときの注意点や基本的なルールを詳細に解説します。
・電池内蔵コードレスヘアアイロンの持ち込みは一切不可
・飛行機機内は、ヘアアイロン使用不可
・充電式はDyson Corrale™ヘアアイロンのみ機内持ち込み可能
国際線飛行機にヘアアイロンを持ち込むときの基本ルール
電源方式 | 機内持ち込み | 預け手荷物 |
---|---|---|
コンセント式 | ||
バッテリーを内蔵しないUSB式 | ||
内蔵電池が取り外しできるコードレス式 | ||
Dyson Corrale™ヘアアイロン | ||
内蔵電池が取り外しできないコードレス式 | ||
炭化水素ガス式 |
ヘアアイロンやトリートメントアイロンは、発熱する製品で航空機火災の原因になるため、飛行中は電源が一切入らないことが必要です。
コードレス式の製品は、取り外しができないリチウムイオン電池が内蔵されているので、飛行機に持ち込むことが一切できません。
そのため、保安検査場で内蔵電池式のヘアアイロンやトリートメントアイロンは没収されて、廃棄されます。
海外に持って行くヘアアイロンは、コンセント式や内蔵電池が取り外しができるの製品を選びましょう。
コンセント式
コンセントに差して使用するヘアアイロンは、個数制限なく機内持ち込みも預け入れも可能です。
ただし、海外では電圧やコンセントの形状が異なるため、海外対応タイプを使うか、変圧器やプラグアダプターを用意しましょう。
バッテリーを内蔵しないUSB式
ACアダプターをコンセントに差して、USBケーブルで給電するヘアアイロンは、個数制限なく機内持ち込みも預け入れも可能です。
ただし、海外では電圧やコンセントの形状が異なるため、海外でも使用できるタイプのACアダプターを用意しましょう。
内蔵電池が取り外しできるコードレス式
飛行機持ち込み対応のヘアアイロンは、これがベストです!
コードレスなのにリチウムイオン電池が取り外すことができます。いつものヘアアイロンを持ち運べるので、理想のヘアスタイルを外出先でもキープできます。
Dyson Corrale™ヘアアイロン HS03/HS07
ダイソンコラールヘアアイロンは、リチウムイオン電池内蔵ヘアアイロンに機内モードがあるため、安全に飛行機に持ち込むことができます。
機内モードが設定できるヘアアイロンは少ないので、設定方法をダウンロードか印刷しておき、ヘアアイロンと一緒に運びましょう。
内蔵電池が取り外しできないコードレス式
通常のストレートアイロンと比べてコンパクトになっているので、取り回しがしやすいコードレスアイロンですが、内蔵電池が取り外しできない製品は、飛行機に持ち込むことができません。
炭化水素ガス式
ブラウンやパナソニック、テスコムなどで販売していたガス式ヘアアイロンは、次の条件を満たせは持ち込み可能です。
・熱源部分にカバーがされていること。
・1L以下のジッパー付無色透明袋に入っていること。
条件を満たせば、1人1個のみ、預け入れ手荷物、機内持ち込みどちらも持ち込み可能です。
現在は、販売終了となっているので新品の購入はできませんが、使われている方は持ち込みすることができます。
リチウムイオン電池の制限
旅客が飛行機に持ち込める荷物については、航空法や国際民間航空機関(ICAO)の取り決めにより、世界共通の基本ルールが決まっています。
危険物の輸送は法令によって禁止されています。
航空機に搭載が禁止されているもの、制限があるものの危険物リストなどはこちらから(国土交通省へ移動)
➡航空:機内持込・お預け手荷物における危険物について – 国土交通省 (mlit.go.jp)
➡飛行機に持ち込めないもの お出かけ前に確認を! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
リチウムイオン電池は危険物に該当するものなので、持ち込みには制限があります。
USB充電などの繰り返し充電ができるものは、ほとんどリチウムイオン電池が使われています。
ヘアアイロンの他にもイヤホンなどもUSB充電のものになります。
- コードシェア便・他航空会社の運航便が旅程に含まれる場合は、他社の手荷物ルールが適用
- 航空会社によっては、手荷物について独自の規制を設けているので下の図とは異なる場合がある
- 手荷物ルールは出発国の規制が適用になるので、下の図とは異なる場合がある
リチウムイオン電池 ワット時定格量(Wh) | 形状 | 機内持ち込み | 預け手荷物 |
---|---|---|---|
100Wh以下のもの | 内蔵型 | 最大15個 | |
予備バッテリー | 最大20個 | ||
100Whを超え160Wh以下のもの | 内蔵型 | ||
予備バッテリー | 最大2個 | ||
160Whを超えるもの |
※製品によってワット時定格量や公称電圧の表示がない場合がありますが、その場合はメーカーに直接問い合わせる必要があります。
ヘアアイロンのよくある質問
ヘアアイロンの飛行機持ち込みでよくある質問をまとめました。
- 充電式ヘアアイロンを、預け入れ手荷物(スーツケース)に入れたらばれないですか?
-
預け入れ手荷物(スーツケース)は、すべて検査されます。
預け入れ手荷物に入れた電池が取り外しできない充電式ヘアアイロンは、飛行機に乗せることはできません。
乗せることができない充電式ヘアアイロンは、没収・破棄されます。
- 海外対応の充電式ヘアアイロンは、大丈夫ですか?
-
電池が取り外しできない海外対応の充電式ヘアアイロンは、飛行機に持ち込むことはできません。
「海外で充電ができる」のが海外対応のヘアアイロンの特徴です。
- 新しく購入した新品の充電式ヘアアイロンは、手荷物検査で引っかかりますか?
-
電池が取り外しできない充電式ヘアアイロンは、新品や使用済みのどちらも飛行機に持ち込むことはできません。
- 充電式ヘアアイロンの電池容量(Wh)が判りません。
-
製造メーカーに問い合わせて、電池容量の確認をしておきましょう。
なお、100Wh分のリチウムイオン電池は、重さが500gほどになり、ヘアアイロンとしては重くて実際には販売していません。
機内持ち込みができる充電式ヘアアイロンは、ほぼ電池容量の問題はないと考えられます。
- 機内で充電式ヘアアイロンを充電できますか?
-
充電式ヘアアイロンは、モバイルバッテリーと同様に加熱や発火のリスクがあるため、ほとんどの航空会社で機内での充電ができません。
あらかじめ、充電したものを持ち込みましょう。
- 充電式ヘアアイロンは、何個持ち込みできますか?
-
リチウムイオン電池を内蔵した電池が取り外しできる充電式ヘアアイロンは、IATAのPEDの規制により最大15個持ち込めます。
総数で15個持ち込むことができますが、スマホやモバイルバッテリーを持ち込むと、スマホやモバイルバッテリーの分の持ち込む数が減ります。
- 機内でヘアアイロンは、使えますか?
-
発熱する製品は、機内で使用することはできません。
そのため、ヘアアイロンを機内で使用することはできません。
- 内蔵電池が取り外しできないヘアアイロンを持ち込んでしまいました。返してもらえたとブログで見ましたが本当ですか?
-
日本の国内線の場合、保安検査場でヘアアイロンを発見した場合、見送りに来た人や宅急便で返送することができます。
国際線の場合でも、機内持ち込みの場合は出発ロビーに引き返して見送りに来た人に託すこともできます。
預け入れ手荷物の場合、保安検査を受けた後の搭乗口でヘアアイロンがあったと伝えることになります。
出国取り消しや乗る飛行機の予約変更が必要になるので、その場で破棄が必要になります。
ヘアアイロンの飛行機持ち込みのまとめ
コードレスヘアアイロンは、自宅はもちろん、外出先でも手軽にスタイリングできる便利なアイテムです。
旅行やお泊まりなどのシーンでも大活躍し、いつでもどこでも理想のヘアスタイルをキープできますが、飛行機に持ち込むことができないこと知らない人が多く空港で没収されることが多いアイテムです。
せっかくの購入したアイテムが没収や破棄されるのは悲しいので、しっかりと飛行機持ち込みに対応した製品を選びたいですね。