一人乗りの自転車(子供用も含む)、ロードバイク、競技用自転車、子供用三輪車は、預ける荷物(受託手荷物)として飛行機に持ち込むことができます。
自転車は、専用の荷物用座席を1席追加購入しても、機内持ち込みはできないルールとなっています。
飛行機に預けることができる自転車、預けられない自転車
以下は持ち込みができる自転車です。
- 一人乗りの自転車
- シティサイクル(ママチャリ)
- ミニベロ(小径車)
- 折り畳み自転車
- マウンテンバイク
- クロスバイク
- ロードバイク
- ファットバイク
- 競技用自転車
- 子供用三輪車
モーターが付いている自転車や特殊な自転車は持ち込みができません。(電池の有無は関係がありません)
- 二人乗りの自転車(タンデム自転車)
- 大人用三輪車
- 電動アシスト自転車
- e-bike
- 電動自転車
- ホバーボード
- 電動スクーター
- 電動キックボード
- モペット
- 電動バイク等
自転車を持ち込みする際に、予約や事前申告は必要ですか?
基本的に、出発時間の48時間前までに予約や連絡をしておき、自転車のスペースを確保する予約が必要です。
発券された航空会社予約番号か航空券番号を用意したうえで、電話をするとスムーズです。
飛行機の機材によっては、貨物スペースの関係で一機当たりの搭載数に制限がある場合があります。(特に小型機:エアバスA321やボーイング737など)
予約は先着順になります。
搭乗予定の航空会社の予約センターに電話をして、自転車のスペース予約を行いましょう。
コードシェア便の場合は、注意が必要
コードシェア便や乗り継ぎなどで他の航空会社の運航便が旅程に含まれる場合は、他の航空会社の荷物のルールが適用になる場合があります。
必ず航空会社に連絡をして、自転車が持ち込めるかどうか確認してください。
自転車を飛行機に乗せるには追加料金は必要ですか?
自転車の預け入れ料金は、通常の通り航空会社の荷物規定(個数制や重量制)が適用されます。
サイズ超過料金の適用なしは、以下の大きさです。
航空会社 | サイズ |
---|---|
ANA | 3辺(縦・横・高さ)の和が292cm以下、重量は23Kg以内 |
JAL | 3辺(縦・横・高さ)の和が203cm以下、重量が23Kg以内 |
機材・路線による制限が適用になる場合があります。飛行機の機材の大きさも関係します。
重量制の場合は、ほとんどが無料受託手荷物の規定に収まります。
詳しくは各航空会社に確認を取ってください。
なお、持ち込む台数は複数台でも追加料金を払えば問題ありません。
自転車を預けるときの注意点は?
自転車を預けるときには、以下の処置が必要です。
・輪行袋(自転車専用収納袋)、輪行バッグ、輪行箱に自転車を入れること。
・ハンドルを90度(横向き)に曲げる。
・ペダルを折り曲げる、取り外すか、折れないよう保護をする。
・タイヤの空気を抜く。
・電動変速機(電動コンポーネント)のリチウムイオン電池は取り外す。
自転車はそのまま預けることはできないので、輪行袋、輪行箱が必要です。
輪行袋は、こすれが発生するため厚手の物がおススメです。
破損予防としてディレーラーを取り外したり、フレームカバーを巻くのも良いでしょう。
また、チェーンの汚れ防止で輪行用プロテクターセットを同時購入すると便利です。
何度も往復する場合や、高価な自転車の場合は、輸送トラブル防止の観点から、輪行箱がおススメです。
また、輪行袋や輪行箱に収納されていない自転車は、預かりが拒否される航空会社があります。
一部の航空会社では、輪行袋がだめで必ず輪行箱にいれないと預け入れ拒否をされる会社があります。
最後に梱包した状態の、縦・横・高さのサイズと重さ(総重量)を計測しておきましょう。
CO2インフレーター(ボンベ)は同時に持ち込みできますか?
ガスシリンダーは、航空輸送の危険物に該当しますが、自転車用のCO2インフレーターは下記の条件を満たすものは持ち込み、預け入れができます。
・CO2インフレーター容器は最大50ml(28g)であること。
・ガスが炭酸ガス(CO2)であること。
・一人最大4個まで
外国に持ち込むことを考慮し、CO2インフレーターは「CO2」や「16g」等の内容表示があるものをお勧めします。
また、航空会社によっては持ち込みできない場合もあるので、念のために確認することをお勧めします。
電動変速機(電動コンポーネント)が付いている場合は?
ロードバイク用の電動コンポーネントバッテリーは、機内持ち込みが必要です。
自転車のバッテリーを装着したまま、預けることはできない
バッテリーを装着したまま、預けることはできないので、バッテリーを取り外して機内持ち込みする必要があります。
- 内蔵型のバッテリーの場合、飛行機に預けるときにはフレームから取り出して機内持ち込み
- 駆動用のバッテリーの場合、機内持ち込み
例)シマノ「アルテグラSM-BTR2」、カンパニョーロ(Campagnolo)「EPS」のV2、V3など
例)シマノ「アルテグラ(ULTEGRA)Di2」、カンパニョーロ(Campagnolo)「EPS」、SRAMの「RED eTap」など
EPS V2、V3のバッテリー取り外しは簡単ではないので輪行の可能性がある場合、輪行をするかどうか検討してから導入を考えましょう。
飛行機での輪行を検討している場合は、バッテリーを取り出しやすいように、SM-BTR2の位置・固定方法を検討しましょう。
リチウムイオン電池の機内持ち込み手荷物について
リチウムイオン電池は機内持ち込み手荷物となります。
リチウムイオン電池は預け入れ手荷物としてお預けできませんので、 お客様ご自身で客室内へお持ち込みください。
また、160Whを超える場合は客室内へもお持込いただけません。
成田空港 バッテリー類の航空機内持ち込みについてより引用
リチウムイオン電池はワット時定格量(Wh)により取り扱いが異なりますが、基本的な考え方は以下の通りです。
- リチウムイオン電池は機内持ち込み合計20個(15個の会社もあり)まで
- 160Wh以下であること(ワット時定格量(Wh)= 定格定量(Ah)× 定格電圧(V))
メーカー / 型番 | バッテリー容量 |
---|---|
SHIMANO / SM-BTR1 | 3.7Wh |
SHIMANO / SM-BTR2 | 3.7Wh |
SHIMANO / BT-DN110 | 3.7Wh |
SHIMANO / BT-DN110-A | 3.7Wh |
SHIMANO / BT-DN300 | 3.7Wh |
SRAM / RED eTap | 2.2Wh |
上記のバッテリーは160Wh以下なので、機内持ち込みの規定以内になっています。
GDS/CRSの自転車のSSRコードは?|旅行会社向け
以下は、プロの旅行会社向けコードについての説明と解説です。
自転車は、「SPEQ-BIKE」もしくは「BIKE」をSSRで入力します。
航空会社によって入力が異なるので手配の際は、キャリアの予約課に確認か入力してもらいましょう。
同時に、大きさの情報 「120X90X30 20KGS」なども必要です。