機内食のアレルギー対応については、利用する航空会社で内容が異なります。
利用する航空会社の会社の予約センターで確認・予約をしてください。
アレルギー対応 機内食の利用方法
アレルギー対応食の基本的な利用方法は以下の通りです。
航空会社によって電話、メールなど申し込み方法が異なります。
アレルギー食受付の締切期限も食事内容によって異なります。(例:アレルゲン対応食はフライト出発前48時間前、その他の特別機内食は24時間前までなど)
必ずご自身が搭乗する航空会社の締め切り時間もご注意ください。
航空券を購入した会社から予約番号や航空券番号が発行されているので用意してください。
この番号があることで、話がスムーズに進みます。
アレルギー対応食は確認事項が多く何度も航空会社とやり取りを行う場合があります。
余裕をもって出発の72時間前~96時間前までには、申し込みが完了していないと間に合わない場合があります。(航空会社によって締め切り時間が異なります)
搭乗が決まったらアレルギー対応食の対応を始めてください。
ツアーなど、個人手配ではない場合でもアレルギー対応食は申し込めますか?
アレルギー対応食は誰でも申し込むことができます。
旅行会社で申し込んだツアーの場合は、旅行会社でアレルギー対応食の申し込みをしてください。
オンライン系の旅行会社で航空券を申込みました。この場合、どこでアレルギー対応食を申込めばいいですか?
オンライン系の旅行会社によっては、航空会社予約番号を使って航空会社に直接予約する必要があります。
行きと同じアレルギー対応食(特別機内食)を帰りの便でも頼みたいけれども、できますか?
出発空港によって取り扱いが無いメニューがあります。
詳しくは利用する航空会社で確認してください。
コードシェア便の場合はどうすればいいですか?
運航航空会社に連絡をする必要があります。
まずはご自身が購入した航空会社で予約情報を確認してください。
乗り継ぎ便を利用する場合はどうすればいいですか?
同じ航空会社であれば、乗り継ぎ便もアレルギー対応機内食の予約は可能です。
ただし、他の航空会社に乗り継ぐ場合は、乗り継ぐ航空会社でアレルギー対応食の予約が必要です。
アレルギー対応食の料金はいくらですか?
追加料金はかかりません。
LCCの航空会社で予約しました。アレルギー対応食の機内食はありますか?
LCCの航空会社の場合は、機内食サービスが無いところが多いです。
「機内への食べ物及び飲み物の持ち込みは、ご遠慮ください。」と記載のあるLCCも多いです。
詳しくは利用するLCC航空会社で、販売のしているか確認をしてください。
希望するアレルギー対応食がない場合は、どうすればよいですか?
日本出発に限り、自身で用意したアレルゲン物質が含まれない食品を機内に持ち込むことができます。
保安検査場では液体物規制に引っ掛かる量ですが、アレルギーであることを証明する書類、例えば利用航空会社の診断書(MEDIF)があれば、機内で必要となる量に限り持ち込むことができます。
余った自分で用意した食品は、植物検疫に抵触するので到着する空港で、必ず破棄してください。
ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスにもアレルギー対応食はありますか?
ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスでもアレルギー対応食の用意は可能です。
子どもや乳幼児用のアレルギー対応食はありますか?
子ども用食事(CHML)や乳幼児用の離乳食(PWML)、ベビーフード(BBML)でも、アレルギー対応食があります。
ただし、離乳食やベビーフードは、普段食べているアレルギー対応食の方が安心かもしれません。
乳幼児の場合、アレルギー対応の離乳食は特に申請しなくても本人用であれば、保安検査場を通過することができます。
日系と外国航空会社では対応が異なります
日系のANAやJALでは、アレルギー対応食として2種類(7品目アレルゲンと28品目アレルゲン対応)の食事が用意されています。
外国航空会社ではANAやJALのようなアレルギー対応食の用意はありません。
JALの場合
7品目アレルゲン対応食 | 小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かにを使用しない |
28品目アレルゲン対応食 (28品目アレルゲン対応幼児食) | 7大アレルギー成分の他、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、ごま、カシューナッツ、アーモンドを使用していない |
メインディッシュは辻安全食品と共同開発したJALオリジナル。サラダ・フルーツ以外はすべてアレルギー専用キッチンで調製したお食事です。
JAL 機内特別食 アレルギー対応食 メニュー詳細より引用
JAL 機内特別食 アレルギー対応食 メニュー詳細はこちらから。路線ごとにメニュー内容および材料が表示されています。
ANAの場合
7大アレルギー物質 | 小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かにを使用しないスペシャルミール |
28種アレルゲン対応食 | 7大アレルギー成分の他、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、ごま、カシューナッツ、アーモンドを使用していない |
ANA アレルギーのあるお客様のページには、国際線アレルゲン対応機内食、自己注射などのご案内が掲載されています。
外国航空会社の場合
外国航空会社では、JAL、ANAのようなきめ細かい対応はできません。
「卵を使用しない」「小麦を使用しない」「卵と乳製品を使用しない」など1~2品目を除去する対応は可能です。
あくまでも除去食であり、アレルギー対応がされたキッチンで調理された完全除去食ではありません。
特定の食品を使用しない機内食(スペシャルミール)も選択枠に入れる
JAL、ANAのように、アレルギー対応食として2種類(7品目アレルゲンと28品目アレルゲン対応)の食事が用意されている航空会社はほぼないと言ってもいいぐらいです。
しかし、各航空会社が用意する機内特別食(スペシャルミール)を利用することで「除去食」のように特定の食品を使用しない食事が選択できます。
機内特別食(スペシャルミール)で、ある程度希望に沿うような食事になると思います。
機内特別食(スペシャルミール)は事前の予約が必ず必要です。
アレルギーの主要原因食品順(鶏卵、牛乳、小麦、甲殻類、果物類、ソバ、魚類、ピーナッツ、魚卵、 大豆、ナッツ、肉類)におすすめの機内食を紹介します。
なお、全ての航空会社で対応できるわけではありません。
出発地や路線により取り扱いの無い特別機内食(スペシャルミール)もあります。
あらかじめ3つぐらいの特別機内食の希望をリストアップしておくとスムーズに進むのでおすすめです。
ここでは予約の際に便利な、4文字のスペシャルミールコード(SSRコード)も合わせて解説します。
スペシャルミールコードは、ほとんどの航空会社で同じコードを使用しています。
注文間違えがなくなるので、予約の際は非常に便利ですよ。
JALとANAでは、機内特別食(スペシャルミール)の一例が写真付きで紹介されています。
どのような内容の食事が提供されるのか気になる方の参考になります。
・JAL機内特別食はこちらから
・ANA特別機内食(スペシャルミール)はこちらから
卵アレルギーの機内食
卵アレルギーの機内食には、卵なしの食事(NEML:No Egg Meal)があります。
子どもの食事(CHML:Child Meal)で卵なしの食事にしたい場合には、子ども用の卵なしの食事対応できる航空会社もあります。(詳しくは各航空会社でご確認ください。)
その他の卵を使用していない機内食は以下のものがあります。
野菜を中心としたビーガンの機内食やベジタリアンの機内食は、多くの航空会社で提供しています。(ベジタリアン食でも航空会社によっては卵を使用しているところがあるので、詳しくは各航空会社でご確認ください。
また、生野菜食(RVML:Raw Vegetarian Meal)やフルーツ食(FPML:Fruit Platter)なども卵を使用していない機内食となります。
宗教対応食のジャイナ教徒食(VJML)も卵不使用です。
当サイトおすすめの卵アレルギーの方への機内食一覧
中華風(オリエンタル風)の味付けが施されたベジタリアン料理。肉類、魚介類、ネギ類、卵、乳製品は使用されていません。
西洋風を基準にしたベジタリアン食。肉類や魚介類などの動物由来のものを使っていません。
生の野菜と果物が中心の食事。メインは生の野菜。
フレッシュなフルーツばかりで構成された「フルーツプレート」食。地域や季節に合わせてさまざまな種類の果物になります。
乳製品を含むアジア風のスパイシーな味わいが特徴的なベジタリアンミール。肉や魚介類、卵は含まれませんが、野菜やフルーツ、スパイス(香辛料)が使用されます。
ジャイナ教の方向けの食事です。インド風のスパイスを効かせたベジタリアン料理です。肉類、魚介類、卵、乳製品、玉ねぎ、にんにく、生姜、マッシュルームや根菜は一切使用しておりません。
日本語名称 | 英語名称 | スペシャル ミールコード |
---|---|---|
卵不使用食 | No Egg Meal | NEML |
中華風ベジタリアン(オリエンタルベジタリアン食) | Vegetarian Oriental Meal | VOML |
ベジタリアン食(ビーガン・ストリクト食) | Vegan Meal | VGML |
生野菜食 | Raw Vegetarian Meal | RVML |
フルーツ食 | Fruit Platter | FPML |
アジアンベジタリアン食 | Asian (Indian) Vegetarian Meal | AVML |
ジャイナ教徒食 | Vegetarian Jain Meal | VJML |
牛乳アレルギーの機内食
牛乳アレルギーの多くは、牛乳タンパクの中の「カゼイン」が原因です。カゼインは耐熱性があり、加熱してもタンパク質の構造はほとんど変化せず、アレルギーの起こしやすさは変わりません。
アナフィラキシーってなあに.jp|原因別アナフィラキシー|食物アレルギー 牛乳・乳製品より引用
発酵の場合も、カゼインの成分は分解されにくいため、ヨーグルトやチーズなどの加工食品も同じように注意が必要です。
NAML(No Dairy Meal:乳製品不使用食)という、乳製品なしの食事があります。まずはこれをお勧めします。他にNLMLという低乳製品食があります。「低」という名前が付きますが、乳製品を使用しておりません。その他は、VGML(ビーガンベジタリアン)、AVML(アジア(インド)風ベジタリアン)、KSML(ユダヤ教徒食・コーシャーミール)、RVML(生野菜食)、FPML(フルーツ食)を順にお勧めします。
当サイトおすすめの牛乳アレルギーの方への機内食一覧
西洋風を基準にしたベジタリアン食。肉類や魚介類などの動物由来のものを使っていません。
ジャイナ教のお客様向けの食事は、インド風のスパイスを効かせたベジタリアン料理です。肉類、魚介類、卵、乳製品、玉ねぎ、にんにく、生姜、マッシュルームや根菜は一切使用しておりません。
生の野菜と果物が中心の食事。メインは生の野菜。
フレッシュなフルーツばかりで構成された「フルーツプレート」食。地域や季節に合わせてさまざまな種類の果物になります。
日本語名称 | 英語名称 | スペシャル ミールコード |
---|---|---|
乳製品不使用食 | No Dairy Meal | NAML |
ベジタリアン食(ビーガン・ストリクト食) | Vegan Meal | VGML |
ジャイナ教徒食 | Vegetarian Jain Meal | KSML |
生野菜食 | Raw Vegetarian Meal | RVML |
フルーツ食 | Fruit Platter | FPML |
低乳糖・無乳糖食(NLML)の選択はない
無乳糖食(NLML)とは乳糖不耐性や乳製品アレルギーの方のためのお食事で、「乳製品は使用してない」と記載があります。
乳糖不耐症の原因が乳糖であるのに対し、牛乳アレルギーの原因は乳蛋白質です。
新谷酵素 乳糖(ラクトース)分解と乳糖不耐症とは?牛乳アレルギーと原因は違う?より引用
牛乳アレルギーと乳糖不耐症の原因が異なることから、牛乳アレルギーの方の食事には適さないものとなります。
小麦アレルギーの機内食
無グルテン食(GFML)がおすすめです。小麦、小麦粉・大麦・オート麦・ライ麦などの小麦グルテンが含まれない食事です。
ダイエットで有名なグルテンフリーの食事になります。ベジタリアンの食事のRVML(生野菜食)、FPML(フルーツ食)です。
当サイトおすすめの小麦アレルギーの方への機内食一覧
小麦、小麦粉・大麦・オート麦・ライ麦などの小麦グルテンが含まれていない食事です。
生の野菜と果物が中心の食事。メインは生の野菜。
フレッシュなフルーツばかりで構成された「フルーツプレート」食。地域や季節に合わせてさまざまな種類の果物になります。
日本語名称 | 英語名称 | スペシャル ミールコード |
---|---|---|
無グルテン食 | Gluten Free Meal | GFML |
生野菜食 | Raw Vegetarian Meal | RVML |
フルーツ食 | Fruit Platter | FPML |
甲殻類、魚類、魚卵アレルギーの機内食
NFML(No Fish No Seafood Meal:海鮮類不使用食)という、海鮮類を一切使用しない食事が一番お勧めです。また、海鮮が不可の場合、肉の食事となるとCKML(Chicken Meal:鶏肉食)という鶏肉食があります。その他は、ベジタリアンの食事のRVML(生野菜食)、FPML(フルーツ食)です。
当サイトおすすめの甲殻類、魚類、魚卵アレルギーの方への機内食一覧
生の野菜と果物が中心の食事。メインは生の野菜。
フレッシュなフルーツばかりで構成された「フルーツプレート」食。地域や季節に合わせてさまざまな種類の果物になります。
日本語名称 | 英語名称 | スペシャルミールコード |
---|---|---|
海鮮類不使用食 | No Fish No Seafood Meal | NFML |
鶏肉食 | Chicken Meal | CKML |
生野菜食 | Raw Vegetarian Meal | RVML |
フルーツ食 | Fruit Platter | FPML |
ピーナッツ、ナッツアレルギーの機内食
日本語名称 | 英語名称 | スペシャルミールコード |
---|---|---|
ナッツ類不使用食 | No Nuts Meal | NNML |
肉アレルギーの機内食
NBML(No Beef Meal)牛肉類を使用しない食事もしくは、NPML(No Pork Meal)豚肉類を使用しない食事、SFML海鮮料理をお勧めします。その他は、ベジタリアンの食事のVOML(中華風ベジタリアン)、VLML(卵乳製品使用のベジタリアン)、VGML(ビーガンベジタリアン)、AVML(アジア(インド)風ベジタリアン)、RVML(生野菜食)、FPML(フルーツ食)です。宗教対応食のVJML(ジャイナ教徒食)も肉類不使用です。
当サイトおすすめの肉アレルギーの方への機内食一覧
魚介類を使用した食事。
中華風(オリエンタル風)の味付けが施されたベジタリアン料理。肉類、魚介類、ネギ類、卵、乳製品は使用されていません。
卵や乳製品を含んだベジタリアン食。、肉類、鶏肉、魚介類は含みません。
西洋風を基準にしたベジタリアン食。肉類や魚介類などの動物由来のものを使っていません。
乳製品を含むアジア風のスパイシーな味わいが特徴的なベジタリアンミール。肉や魚介類、卵は含まれませんが、野菜やフルーツ、スパイス(香辛料)が使用されます。
生の野菜と果物が中心の食事。メインは生の野菜。
フレッシュなフルーツばかりで構成された「フルーツプレート」食。地域や季節に合わせてさまざまな種類の果物になります。
ジャイナ教のお客様向けの食事は、インド風のスパイスを効かせたベジタリアン料理です。肉類、魚介類、卵、乳製品、玉ねぎ、にんにく、生姜、マッシュルームや根菜は一切使用しておりません。
日本語名称 | 英語名称 | スペシャルミールコード |
---|---|---|
牛肉類不使用食 | No Beef Meal | NBML |
豚肉類不使用食 | No Pork Meal | NPML |
シーフード食 | Seafood Meal | SFML |
中華風ベジタリアン(オリエンタルベジタリアン食) | Vegetarian Oriental Meal | VOML |
ラクトオボベジタリア食(乳製品使用可ベジタリアン) | Vegetarian Lacto-Ovo Meal | VLML |
ベジタリアン食(ビーガン・ストリクト食) | Vegan Meal | VGML |
アジアンベジタリアン食 | Asian (Indian) Vegetarian Meal | AVML |
生野菜食 | Raw Vegetarian Meal | RVML |
フルーツ食 | Fruit Platter | FPML |
ジャイナ教徒食 | Vegetarian Jain Meal | VJML |
機内食のアレルギー対応のまとめ
機内特別食(スペシャルミール)は「除去食」という扱いになります。
アレルギー専用キッチンで調理した「アレルギー対応食」とは異なります。
アレルギー反応が重篤な場合は、コンタミネーションの可能性が排除できないため、エピペンの機内持ち込みを検討してください。
GDS/CRSの機内食のSSRコードは?|旅行会社向け
以下は、プロの旅行会社向けコードについての説明と解説です。
機内食は、予約記録に上記の4文字のスペシャルミールコードをSSRで入力します。
上記スペシャルミールコードがHKで入れば予約完了です。
もし、HN回答であれば対応不可もしくは設定なしなので、航空会社の予約課に連絡を行い対応の可否を確認しましょう。