【国際線】シルバーカー、歩行車、サイドカー、杖は飛行機に持ち込みできますか？必要な手続きと注意点まとめ

シルバーカー、歩行車、杖利を持ち込むときは、航空会社に連絡すること

シルバーカー(高齢者用手押し車)、歩行車、サイドカー、杖を持って行くというとは、年齢に関係なく歩行が不自由である方という認識になります。

空港内はとても広く、歩行に問題が無くても「かなり歩く」と感じるほどです。

空港内には、歩く歩道、電動カート、車椅子の貸し出し、手荷物カートの貸し出しなどがあり設備が整っています。

また、各航空会社でも車いす（機内座席まで使用できるタイプと、飛行機のドアまで使用できるもの）も用意されています。

シルバーカー(高齢者用手押し車)、歩行車、サイドカー、杖を持って行くことを事前に航空会社に連絡すると、航空会社では「何か歩行に対するサポートが必要かもしれない」と考えます。

航空会社ではどれぐらいのサポートが必要なのかを知るために、以下ような内容のことを聞かれる場合があります。（聞かれなかったら自分からどんどん伝えてください）

• 車いすは必要か？
• どれぐらい歩行はできるのか？
• 機内入口から座席までは歩けるのか？
• 座席まで車いすはあったほうがいいのか？
• 機内のトイレに歩行で行くことはできるのか？
• 歩行車を持って行く場合、歩行車は電池式か？

シルバーカー、歩行車、杖などの大きさ（縦×横×高さ）、重量（kg）、電池の有無など預け入れの大きさや電池は大丈夫か？などの内容はサポートセンターでは聞く内容です。伝える時の為に事前に調べておくとスムーズです。

各航空会社のサポートセンターでは、伝えられた内容に合わせて手配をします。

車いすを借りた時には、目的地に着いた時でも車いすの用意はされています。（帰国時も、同じ対応をしてもらえるように伝えてください）

各航空会社・利用する航空便などでもできる対応が異なるので、必ず連絡を入れましょう。

シルバーカー(高齢者用手押し車)を飛行機に持ち込むときの注意点

シルバーカー(高齢者用手押し車)の主な目的は、品物を運ぶことです。

「自立歩行できる人」が使うので、歩行を補助することが主目的ではありません。

どの時点までシルバーカーを使うと楽？

当サイトのおすすめは、チェックインカウンターでシルバーカーを預け、空港内はご自身の杖を使う、空港用車いす・空港用歩行車を借りることです。理由はこちら。

• シルバーカーを機内持ち込み手荷物とすると、手回り品を入れるカバンしか持ち込めなくなってしまう
• 出国後、（免税品などの）大きな買い物をするのでなければシルバーカーが邪魔になる可能性がある
• 機内持ち込み手荷物が少なければ、動くのが楽
• 空港内は広く移動距離が多いので、体力を使ってしまう
• 空港には電動カート、動く歩道などがあるので移動は楽
• チェックインカウンターで車いすを借りれば、目的地に到着したときも車いすが用意されているので、空港内の移動が楽

自立歩行はできるけれども、歩く速度が遅い、長距離は歩けない（大変）などと考えるのであれば、車いすを借りて移動するほうが楽ですよ。

杖は一緒に持って行きますか？

シルバーカーを利用する人の中には、杖も一緒に利用する人も多くいます。

杖を飛行機の座席まで使いたい場合、以下の事に気を付ければ機内持ち込み手荷物の範囲となり座席まで使うことができます。

機内持ち込み手荷物の大きさは、航空会社によって異なります。必ず確認してください。

杖の種類も、折りたたみ杖、伸縮杖、多点杖、長さが固定された一本杖、2本杖などがありますが、以下の内容を満たしていれば持って行くことができます。

• 杖の先端はゴムなどのカバーが付いている（先端がとがっていないもの）
• 機内持ち込み手荷物の範囲の大きさであること

杖は座席の下など指定された場所に収納してください。

歩行車を飛行機に持ち込む

歩行車の主な目的は、歩行の補助、歩行に不自由な方が使うものですが、飛行機の座席までは利用することができません。

空港用の車いすなどを利用して、機内の座席までの移動するのが楽です。

どの時点まで歩行車が使える？

航空会社によって対応が異なるので、必ず利用する航空会社に問い合わせてください。

チェックインカウンターで歩行車を預けた場合の流れですが…

1. チェックインカウンターで歩行器を預ける
2. 空港用車いす、または、歩行車を借りる。
   （※空港用車いすは、機内座席まで車いすのまま入れるものと、機内入り口まで入れるものの2種類あります。）
3. 保安検査には、空港用車いす（借りた歩行車）で入る。
   （JALには木製車いす、ANAは樹脂製（非金属）車いすなど、金属探知機に反応しないものがあります。）
4. 機内入口までしか入れない空港用車いすの場合、機内用車いすに乗り換えて機内座席まで移動します。

JAL、ANA の最新の情報はこちらから
➡JAL 歩行が不自由なお客さま
➡ANA　歩行の不自由なお客様

航空会社によっては、自身の歩行車を機内入口まで使える会社もあります。

目的地に着いた時の歩行車を受取るタイミングなども、合わせて確認することをおすすめします。

シルバーカーなどの持ち込みでよくある質問

シルバーカー、歩行車、杖でよくある質問をまとめました。

シルバーカーや歩行車は機内で使用できますか？

飛行中にシルバーカーや歩行車を機内で使用することはできません。

事前に航空会社へ予約すると、機内用車いすを用意することができる会社があります。

杖は保安検査で手荷物と同じように検査しますか？

空港内に持ち込むものは全て保安検査で検査します。杖もＸ線検査をします。

コードシェア便の場合、どのようになりますか？

コードシェア便の場合は、他社ルールが適用になる場合があります。利用する航空会社に詳細を必ず確認してください。

帰国の際は、歩行車を借りることができますか？

目的地を出発するときの歩行車については航空会社に確認してください。

各航空会社の公式ホームページも確認

各航空会社の対応をまとめておきます。

ANAの場合

シルバーカー、歩行車、サイドカー、杖持ち込みのまとめ

シルバーカー・歩行車・杖は、各航空会社のルールを守れば飛行機の機内持ち込み、預け入れも可能です。

空港は移動距離も長く歩く速度がゆっくりな方、長時間歩くことが疲れてしまう方などは、空港にある電動カートや車いすを利用するのが便利です。

飛行機に乗って移動するのは意外と体力も必要です。

電動カートは、案内カウンターや乗務員に直接声をかければ乗れるので、とても便利ですよ。

折りたためるシルバーカーは、飛行機に持ち込むことができるので、海外でも使い慣れたシルバーカーを持って行くことができますね。